◇昨年度、所定のジオガイド講座を受講され、認定ガイドになるための条件の一つである模擬ガイドツアーが6月27日に開催されました(これは新型コロナ禍で延び延びになっていたためです。)
模擬ガイド役は市民の会会員が担当しました。今回の参加者は13名で、うち認定ガイドを目指す人は5名でした。
8時45分に展望館入口に集合し、推進協議会事務局より「ガイド目指す人の心構え」などについての話がありました。
==「ガイドする際の心構え」などのお話(事務局 小川、岩本の各氏)==
①ガイド活動を楽しもう。目の前の風景を楽しんでもらおう。
②知識の押し売りにならないように気を付けよう。
③時間を守ろう。
④人を見て話しの内容を変えよう。表情をみてニーズに応えよう。
==インタープリテーション(翻訳の意)に必要な4つの要素== (ジオガイドとは「大地の解説者)
①要素(テーマ)がある。
②わかりやすく整理された内容。
③受けてとの関連性がある。
④楽しい。

◇地球が丸く見える丘展望館(模擬ガイド:小玉さん) 展望館周辺へ
ガイド内容:
①こぶし部分
②東総一の高所
③関東平野の東端に突き出た銚子半島を一望する大パノラマ。
④富士山、筑波山、鹿島灘、九十九里浜、広大な太平洋。
⑤平坦な下総台地が語る大地の隆起と傾動。
⑥特徴的な海岸植物、野鳥、人々の動き、産業、文化。
⑦全ては特徴的なこの大地の地質と地形から始まった。
⑧最後に東北日本と西南日本の境界点で日本列島の形成を実感。
◇犬吠埼(模擬ガイド:伊藤(光)さん) 犬吠埼エリアへ
ガイド内容:
①白亜紀前期の地層
②国の天然記念物:浅海堆積物、銚子の琥珀。
③銚子半島の地形、利根川、黒潮・親潮、世界三大漁場の一つ、
④温暖で多湿な気候、しょうゆ産業、
⑤灯台についての案内、
⑥船舶や飛行機の航路変更点が犬吠埼の沖合や上空にある。
⑦東映のオープニング『荒磯に波』などの紹介。
◇屏風ケ浦(模擬ガイド:川原さん 屏風ケ浦へ
ガイド内容:
①屏風ヶ浦の場所→腕の部分、
②全景の景色の良さ→江戸時代からのジオツアー→2016年 名勝及び天然記念物
③水平な地層の確認→300万年前からの海中で堆積
④堆積後、隆起し台地となるが→0.7m/→屏風ヶ浦の特徴
⑤屏風ヶ浦の海蝕涯の観察→火山灰層、香取層、関東ローム層
⑥隆起より海蝕の速度がはるかに高いのに何故台地化?→氷河期の海退時に隆起
⑦名洗ガーネット層の確認→新生代第四紀(258万年前)境界層存在の可能性?

★受講生の感想は銚子ジオパーク市民の会108号に載っています。
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