2019/07/03 |
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◇去る令和元年7月3日(水):林野庁 関東森林管理局千葉森林管理事務所は銚子ジオパーク推進協議会(会長:銚子市長 越川 信一氏)と銚子ジオパークの保全・教育活動の対象となる「ジオサイト」の一つ「君ヶ浜国有林」を市民や観光客に親しまれる森林となるよう、定期的に美化活動を行って景観や環境を保全し、教育のフィールドとして特有の地形や植生から地域の自然、歴史及び文化を学ぶ等の活動の場とするため協定が結ばれました。 銚子ジオパーク市民の会は協力して保全活動を進めることを決めました。 |
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犬吠埼灯台から見た君ケ浜の国有林
直線にして約1500m、面積にして30ヘクタール
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Googlet地図に加筆 |
◇君が浜は犬吠埼と海鹿島に挟まれた弓なりの海岸です。後背の砂丘には松が植えられており、白砂と青松で名高い神戸市の舞子浜に例えて関東舞子と称されました。
◇しかし、この松林も松枯れなどが進み、タブの木などに移行してきており、極相林化が進んでいます。昔ながらの美しい松葉林を取り戻すことはできるのでしょうか。
しかし、君ヶ浜海岸から犬吠埼を望む景観は素晴らしく映画撮影などに時々使われています。 |
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君ケ浜国有林の案内板 |
標高図
赤:50m以上、黄:10m以上、 緑:5m以上 |
地理院地図自分で作る標高図 |
濃紺:00~01m、 紺色:01~02m、
水色:02~05m、 緑色:05~10m、
黄色:10~20m、 橙色:20~50m
赤色:50m以上 |
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◇海鹿島や犬吠埼は君ヶ浜に比べ砂岩層が厚く岬を形成しています。泥岩層が厚い君ヶ浜は弓状の砂浜になってます。砂浜の後背地は砂丘で高いところで20mあります(標高図参照)。
◇標高図を見ると標高の低いとこらが君ヶ浜から名洗方向につながっています。途中、愛宕山の麓に小畑池があります。
◇1677年の延宝地震による津波は君ヶ浜の砂丘を乗り越えて高神村大池(現在の小畑池)まで遡上したことが池のボーリング調査から分かっています。
◇玄蕃日記には松一万本余が折れたと記されています。
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銚子ジオパーク推進協議会会長:越川 信一と
千葉県森林監督事務所長前田氏他3名 |
銚子ジオパーク市民の会から5名参加 |
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2019/08/21 |
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◇森を保全していくための事前調査として、元千葉科学大准教授(現慶應大学准教授)糟谷大河先生のご案内で、植生や具体的に保全すべき場所と方法などについて調査が行われました。銚子ジオパーク市民の会は保全活動を行っていく立場から積極的に参加しました。
◇君ヶ浜国有林の遊の遊歩道には倒木などのため通行できないところなどあります。森は状態の良い松林が残っているところがある反面、完全にタブの木などの広葉樹に移行しているところ、また、その中間の混合林などがありす。松林から極相林に移り行く過程が見て取れます。先生から、どこをどのように保全するかなどのお話がありました。 |
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遊歩道入り口近くの駐車場に集合 |
糟谷先生の案内でスタート |
糟谷先生・岩本専門員からの説明 |
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このあたりはタブの林 |
このあたりはタブの林 |
整備対象としての説明 |
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比較的状態の良い松林 |
実生からの松? |
狭くなった遊歩道 |
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2019/10/05 |
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◇先の8月21日に実施された事前調査を踏まえ、ジオパークの森の清掃保全活動が去る10月5日(土)、銚子ジオパーク市民の会とナルク銚子・他総勢26名により行われました。
森全体は30ヘクターに及ぶ広大面積です。整備対象地域を定めて、国有林案内板入り口から入りました。鎌、のこぎり、剪定ばさみ、草刈機などそれぞれ持ち込み、いい汗を流しました。 |
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集合場所でのあいさつ・作業説明 |
作業風景-1 |
作業風景-2 |
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作業風景-3 |
作業風景-4 |
作業風景-5 |
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作業風景-6 |
きれいになった遊歩道入り口 |
作業終了のあいさつ工藤会長 |
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